ワシ「あし痛い…」
天使「どこが痛いの?」
ワシ「なんか足先全体的に痛い。腰も痛い…」
イマイチ自分の今の足にあってない、慣らし中のトウシューズを間違って持ってきちゃったからだ…。
天使「寝っころがりなさい」
ワシ、仰向ける。天使の指示どおり脱力。
左手には天使がくれた二つのチョコのうち、まだ食べてない一つがのっかったまま。
天使はワシの足首を持って揺すった。
全身がゆらゆら揺れる。
ぶるぶるぶるぶる。
天使「うんうん。肋骨まで揺れてるからいい感じ」
天使はもう一方の足首も揺すった。
起き上がると足も腰も痛くない。
軽い。
天使の本業は薬剤師さん。
整体的なお勉強をいろいろしていて、魔法の手を持っていて、趣味でバレエをしていて、今、一緒の作品のリハーサルで毎週会っていて、時折ワシが無意識のうちに体の苦しみを呟くと魔法を使って助けてくださるのでござる。
天使に御礼をしなくっちゃ。
今日と別の稽古場で会う、天使にもこの間お助けいただいたので、そっちの御礼もしたいのだ。
天使な知り合いが複数いる。しあわせ。